その夜、
コテージでゆっくりする5人。
女子部屋では、
「今日は楽しかったね。」『うん。そうだね。』
サユは、何やら出かける支度をしていた。
「ちょっと、トイレ行ってくるね。」
ついに、サユが動きだした。
『うん。トイレの場所分かる?』
「心配ないよ。待ってて。」
『分かった。気をつけて暗いから。』
サユはコテージを出ていった。
アキは、この時まさか、事件が始まろうとしている事など、知らなかった。
サユは、コテージを出たあと、すぐにカズヒロ達がいるコテージへ向かった。
カズヒロの優しい性格を利用し、一緒に来てもらうという作戦だ。
男子グループのコテージ。入口の扉から、サユが入ってきた。
「どうした?」
案の定、ユウタやヒロよりも先に、カズヒロがサユのもとへやってきた。
「ちょっと…トイレ行きたいんだけど、場所が分からなくて。」
するとカズヒロは、
「あぁ。そうか。じゃ…俺案内するよ。」
「ありがとう。夜道も怖いから助かる。」
…私の作戦どおり。
「…じゃ、俺サユに付き合ってくる。」
カズヒロは2人に出かける用を言って、
「行こうか。」
とサユを案内した。
…作戦どおり。