第7話
緊張した。とても。最初は会話にならなかった。ゆずちゃん可愛いし、真横に居るし。
「肩から背中出してる・・・、腕から背中までお肌すべすべだ。」
目がくらくらした。
とりあえず飲むしかなかった。ゆずちゃんも僕も変な飲み物をオーダー。予想通りまずい。飲みきらぬまま次にモエシャンをオーダー。ゴージャスなゆずちゃんにはシャンパンが似合う。ボトルでと店員に聞かれたが『グラスで』とゆずちゃんも僕も言葉を返す。24時近かった。
席はお店の中央のカウンターである。二人横に並んで座る(カウンターだから当然だ)が、モエをお替りするごとに、ゆずちゃんとの距離が縮まる(僕が縮める)。
終いにはゆずちゃんのほうを向いて、長椅子にまたがっていた様な気がする。ゆずちゃんは横から見てもとても綺麗だった。
言い忘れたがが僕は耳フェチである。ゆずちゃんの耳がとても良い形で、思わず触ってしまった。
ゆずちゃん、『キャッ』と思わず肩をすくめる。んーーー可愛すぎる。ヤバイ、可愛すぎる。背もたれが無い席なので、ゆずちゃんが後ろに倒れないか心配で、何度か背中を支えた。