スカバンburn!!〜夢〜 -53- 弟

きゃしー  2010-10-02投稿
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それからしょっちゅう、達也君の所に行っては話をした。弟子にはしてくれないくせに、達也君はドラムのこともいっぱい話してくれた。僕もいっぱい質問した

そして、ある日―――\r

ち「あ、達也くー…」

達「あ!慶太郎!」

ち「?!」

僕が話しかけるより先に達也君が見つけたのは、彼だった

慶「うん」

達「うんって何や。どうやった、今日のライブ!」

慶「うん」

達「だから、うんって何じゃい。ほんまにお前は〜」


ち(あれが達也君の弟かぁ〜いいなぁ、あんなお兄ちゃんがおって)



達「今から打ち上げ来るか?」

慶「うん」

ち(いい人そうやなぁ…)



* * *


ち「いいなぁ、僕も達也君の弟がよかったな」

達「お前、姉ちゃんおるんじゃなかった?」

ち「おるよ。でも、あんな姉ちゃん嫌いや!」

達「なんで?」

ち「いっつもパパの言いなりやもん。言うこと聞かない僕のこと、いっつも困った目で見る」

達「ふぅん」

ち「僕ね、本当は達也君みたいにバンド組んで、ドラムやりたいねん。でも、パパは音楽じゃなくて勉強しろっていうんだぁ」

達「言うたらええやん。ドラムしたいって」

ち「えーやだよー」

達「なんで?」


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