第11話
帰りは、公園を歩いた。歩道橋まで来たが、歩道橋を渡らず公園の右のほうへと進んだ。そのほうが雰囲気が良い。歩道橋は明るくて、現実に引き寄せられて寂しくなるし、少しでも長くゆずちゃんと一緒に居たかったからだ。
ゆずちゃんに、遠回りする旨断る→ゆずちゃん笑顔でうなずいてくれた→僕、ゆずちゃんを恋人と勘違いし始める
右のほうに舵をとると大きな樹が生い茂っていた(多分、大きくもないのだろうが、大きく写った)その傍らにベンチがあった。
僕は思わずゆずちゃんに『座っていこう』と言って、ゆずちゃんを引っ張った。ゆずちゃんはコックリうなずいて僕と一緒に、なんと『1時過ぎの公園の夜のベンチに二人で座ったのだ。』