俺は、死ぬ。
医者に言われた。
まだ、あいつに告白してねぇのに…。
ガラッ
『おーい!元気にやってますか?』
あいつが、来た。
「…」
『おろろ?どうしたの?翼くん…。』
こいつは、俺が死ぬ事は、まだ知らない。
「別に…。」
『…ふーん。』
俺、死ぬんだ
…とも、言えず。
『ねぇ、さっき、先生が話してたの、立ち聞きしちゃったんだけど…、翼くん…死ぬの?』
!!!?
ばれた!!
どうしよう…。
「あ、ああ…。そうだ。」
『そ、そんなぁ…』
こいつは、歯を食い縛り、呟いた。
『死なないで!!わ、私、翼くんの事が好きなの!!だから、だから死なないで!!』
俺は、こいつが泣いているところを初めて見た。
「俺も、俺も好きだ!だから、死にたくねぇ…。」
そう、死にたくない!!
俺は、死にたくないんだ!
続く