真理「全てあなたのせいよ!」
と言いながら入って来た。
丈「な、何が?…真理、どうした?」
真理は 丈 の言葉など耳に入らない様子で台所に置いてあった包丁を手に取ったかと思った瞬間に真理は 丈 に抱き着くように包丁を 丈 に突き刺した。
突然の真理の行動に 丈 は訳が分からなかったが真理を抱きしめて真理を落ち着かせた。
丈「真理、大丈夫か?落ち着いて、な。大丈夫だから大丈夫だから。」
真理は自分がした行動に震えが止まらなかった。
丈 は更に真理を抱きしめて真理を落ち着かせていた。
丈「大丈夫だから大丈夫だから。」
真理は少し落ち着いたのか 丈 の言う事に頷いていた。
丈「そうだ。良いよ。少しずつ身体の力を抜いて…」
真理は頷きながら身体の力を少しずつ抜いた。
丈 は台所の近くにあったタオルで真理の手をキレイに拭き 丈 に突き刺さってる包丁の柄をタオルでキレイに拭いた。
丈「真理、良いかい、良く聞くんだ。真理は、ここに来なかった。良いね。街に行ってアリバイを作るんだ。良いね。分かったかい。」
真理は 丈 の言う事に何度も何度も頷いていた。
丈「よし、深呼吸をして誰にも見付からないように街に行くんだ。良いね。」
真理は頷いて深呼吸をしてから部屋から出て行った。
丈 は激痛を堪えながら玄関のドアノブなどをタオルで拭いて部屋に戻り遺書を書き始めた…
遺書を書き終えた時に携帯電話が鳴った。
丈 は意識が薄れて行く中を携帯電話に出た。
香「今、光が丘の駅だから、もう少しで… 丈 !?大丈夫!? 丈 !?」
丈「うん、有り難う…最後に 香 の声が…聞けて本当に良かったよ…」
香「お願い!シッカリして!今、直ぐ行くから… 丈 !!」
丈「……‥、‥‥・・・」
安野 丈 、死亡・・・
つづく