瑠理の両足は、膝の所まで凍っていて動けなかった。だが、瑠理の足だけではない。海の中も、海全てが凍っていた。
「能力は水だからって、水の動きだけを操れるだけとは限らない・・・」
「水の全て。水温までも操れる」
「なっ・・・!!」
凛は、手のひらに水の塊を作る。そして、瑠理を睨みつけてそれを思いっきり前へ飛ばした。
「あ・・・。あぁっ・・・!」
水の固まりは瑠理に命中した。それと同時に凍っていた海は元どうりの静かな海に戻った。そして、瑠理は倒れた。瑠理が倒れた後瑠理の能力から呼び出されたサメが瑠理を背中に乗せて泳いで行った。その姿を見て、凛はグラッと倒れた。
「はぁっ・・・。よかった・・・」
空に向かって笑う凛。そして、ブレスレットのボタンを押す。
スゥゥゥゥゥッ・・・
凛の体がどんどん透明になっていく。
「皆。無事で帰ってきてね・・・」
そぅ言うと、凛の体は消えた。
凛VS瑠理
○ ×