CROSS DRIVE58[チーム]

籠球?  2010-10-10投稿
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翌日、部活に来た大和から殺那のことを聞いた翔人たちは、考えこんでいた。
「あいつがチームを信じられん気持ちは分からんでもないわ。一度されたことは残ってまうからな。」
亮介の言葉に全員の気持ちが、納得していた。すると桜の目線が体育館の入り口に行った。
「あっ・・・」
桜の目線の先には殺那がいた。外の雨で髪は濡れていた。
「お前・・・・」
大和や翔人を見て、殺那は口を開いた。
「僕は、チームを信じられずにいた。でも、神崎先輩は言ってましたよね。柊木くんには不思議な魅力があるって・・・」
殺那は体育館に入って、頭を下げて言った。
「僕はもう一度バスケがしたい。もう自分に嘘はつかない。だから・・・僕をチームの一員にしてください。」
殺那の目には涙が浮かんでいた。
「当たり前だろ。待っていたよ。」
翔人の言葉に殺那は涙が止まらなかった。
「全く・・・あいつの魅力はホントに不思議だな。」
「あぁ、あいつはホントに不思議なやつだ。」
拓海と大和は互いに翔人の魅力に改めて、力を感じた。
翔人と亮介、修司たちに囲まれている殺那には笑顔が見えた。
外の雨はいつの間にか止んでいた。新しいバスケ部の旅立ちを告げるように。

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