高萩拓也が、金沢百合子に会ったのは中1になってからだった。
彼女は、家の事情で兄とその嫁さんと暮らし始めるため引っ越して来た。
彼女は、拓也にその事を詳しく話した事はない。
いわゆる、拓也は百合子に一目惚れしたのだ。
女に全く興味のなかった彼にとって始めての恋だ。
拓也のアタックが通じたのか、百合子は彼にひかれていった。
そして、拓也は二年間の片想いから解放された。
学年で一番カッコイイ男子と、学年で一番カワイイ女子のカップルはみんなの憧れだ。
と、いっても、
拓也は何をしていいか分からなかった。
百合子は意欲が全くなかったら。
以前、付き合い始めた頃、百合子が拓也の家へ遊びに行った時。
拓也は、百合子を押し倒した。その時、拓也は百合子に殴られたのだ。
それから、1週間、百合子は口を聞いてくれなかった。
拓也の親友、小川晃に聞くと、
『俺は、やりまくったからわからん!』
と言われ、余計に分からなくなった。
でも、1週間たつと百合子から
『タカピーがいなくて、寂しい?会いたい?』
って、メールがきた。
「女ってわかんねー」
と、拓也は思うだけだった。
ところで、この二人の秘密とは…
拓也は学校では、一番のクールな秀才。
彼は、百合子と二人なるとキャラが変わるのだ。
コレが、二人の秘密。