――プール
猛「俺ね、ちょっと思ってんけど」
プールではしゃぐ秋奈達を眺めながら、猛が呟いた
猛「もしかしてさ、せえちゃんって秋奈が好きなんかな…って」
美「まっさかぁ〜」
拓「…」
猛「でもさ、でも!あんなに恋には疎いのに、秋奈のことになるといろいろ敏感じゃない?」
波「そう…?」
拓「いや、確かに聖二は秋に対しては敏感や。それに最近俺も思ってんけど、誰よりも秋のこと見てる気がする」
美「でも、それは付き合いが長いからじゃない?」
拓「ん〜そうも思うねんけどなあ…」
波「とりあえず、ものは試しだっ!今の“計算か天然なのかよくわかんない秋奈”なら、せえちゃんでも男に見えるかも!誰か聖二呼んできて!」
猛「えー来ぉへんよ」
拓「いや、俺に任せろ」
* * *
「あれ〜ノブ?」
1人の女が1人散歩していた伸昭に声をかけた
伸「おう。何でおんの?」
「友達と来たの。ノブこそ」
伸「俺も友達とな」
「本当?他の彼女とじゃないのー?昨日も家行ったのにいなかったし」
伸「どっちも友達やって」
「まあいいけど、人待たせてるからもう行くね!じゃあ、またね」
走っていく彼女に伸昭は笑顔で手を振った