――1102号室
聖「あれが1番素直な秋や。」
拓美波猛「あれが?Σ(゚゚ノ)ノ」
伸「…」
聖「そうや」
面倒くさそうに聖二が答えた
聖「あいつは、素直じゃない上に強がりで変なとこでプライド高くて負けず嫌い。あいつがいろいろうまくいかないのは、そういうとこがあかんって言うてるのに、あいつ自分でも無意識のうちに演じるようになっちゃってるから…」
波「でも、何で急に素直になったんやろ」
猛「反省したんかな?」
聖「それはないやろ」
拓「聖二の前ではいつもあんな感じなんか?」
聖「まさか。いつものつんつん秋奈だよ。俺もあんな秋見るのは中学以来や」
拓「中学?」
聖「好きな人がおったんや。1こ上の先輩で、先輩も秋のこと気に入ってて結構うまくいってた。けど、同級生が妬んでその先輩に秋の悪口言ったらしくて」
波「ひどーい」
聖「でもまぁ、先輩はなんとも思ってないみたいやったけど」
猛「それで?想いは伝えたん?」
聖「いや、卒業する時も何も言わなかったよ」
猛波「なんで?!」
聖「だから、素直じゃないんやってば。自分は別にそんな気持ちないからの一点張りだよ」