瀬奈がいなくなって2年が経つ。
瀬奈がいなくなっても、いつまでも瀬奈との記憶が頭の中に鮮明に焼き付いていて、忘れることができなかった。
俺が瀬奈にあげた指輪と瀬奈がせがんで撮った俺と瀬奈の写真…
あの日から2年間、肌身放さずもっている。
目を閉じて、心の中に瀬奈をうかべると、目を開けたときに瀬奈が現れるんじゃないかと、いつも思ってしまう。
今だってほら…
心の中には瀬奈の笑顔。
瀬奈の声が聞こえてきそうだ。
「ねぇねぇ…」
「………瀬奈!?」