生涯の恋人 11話

ふく  2006-09-03投稿
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私は毎日 放課後は学校に残って勉強するようにした
家に居ると頭の仲は彼のことばかりで
勉強どころではなくなるからだ

その影響で
彼も放課後は友達と勉強をして帰るようになっていた

私は教室で勉強をして
彼は進路資料室で勉強した

決まった時間になると 彼を迎えに行き
駅までは一緒に帰るようにしていた

朝と帰りの少しの時間が私たちの日課になった


しばらくすると二人の関係に周りが気づき始める

噂話が行き交っているのが分かる

私のクラスと彼のクラスの大半の人は 私たちが付き合っているとゆう事実を知っていた

噂は回るのが早いしみんな大好きだ

そうすると
彼を好きだった私の友達も噂を耳にする
でも私の友達はそんな嫌な奴はいない

「良かったね!」
心の中ではどう思っているかなんて分からない
陰で何て言っているかなんて分からないが
それを顔に出さなければ口にも出さないそして 行動にも出さない

内心ビクビクしていた私にはそれがありがたかった

『選んでくれたのは彼だもん』

堂々としていようと思った

でも正直言うと
今は噂が新鮮で心地良い

恥ずかしさと嬉しさで周りに聞かれるたびに赤面しては 変な汗をかく

「付き合ってるの?」
「うん…まぁ…。」
何度このやり取りをしただろう

『熊崎くんも友達に聞かれてこんなふうに照れてるのかな』
なんて考えると
どうしようもないくらいに胸が高鳴る

ただ
何故か担任の先生にも付き合っていることがすぐにバレた

『誰だよ、言ったの!』

そう思ったのはつかの間

「付き合うのもいいが、男のことばっかり考えんで、勉強もしっかりしろよ!」
ポンッ
と頭を軽く叩かれた
「あ…はい。」

図星だから言い返しようがない

テニス部の顧問でもあり一年生と三年生で担任になった先生の言葉には どことなく愛情があった

『仕方ない、頑張ってやるか』

生意気にそう思った



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