「「なっ!?」」
京都と雪野は何故カメラが壊れているか分からなかったが、床には銃痕が5つあった。
よく見るとスタジオに設置されているマイクもすべて壊されていたのだ。京都は銃痕の角度から発砲されたと思われる方向を向くと
「すっ杉本!!」
なんと、スタジオの二階にサイレントを装着したピストルを所持した杉本がいたのだ。京都が叫んだので雪野も京都が見ている方向を見ると確かに杉本がいた。しかし、そこにいるのは杉本だけではなかった。
「「大津さん!!」」
なんと、足から出血をして足を押さえている大津の姿があったのだ。
「だんなぁ〜間に合いました?」
杉本はノーテンキに笑いながら渡沼に話しかけた。
杉本は大津を引きずりながら階段を降りてきた。
杉本は笑いながら大津を京都と雪野の前に放り投げた。
京都と雪野は慌てて大津の元へ駆け寄った。
「大丈夫ですか!?大津さん?」
「何でスタジオにいるんですか?企画書には大津さんたちも局外へ出るって言ったじゃないですか?」
二人がそれぞれ言うと
「クッ……ごめんよ、嘘ついて……だけど、もしかしたら渡沼が部下を連れてカメラを壊す可能性もないとは言い切れない。だが、君らに内緒で隠れてカメラを回していたらそこの男に見つかって有無を言わさずにカメラを壊されて足を撃たれたよ」
大津は痛みに耐えながら説明をした。京都は慌てて服を破いて止血をした。
「なっ何故あなたがこの局内に!?私たちはちゃんと監視カメラで渡沼が来るまで見ていたのに……それに、なぜ大津さんを撃ったの?」
雪野が杉本に泣きながら訴えるように聞くと
「何故って俺らの計画に支障がきたすからさ」
先ほどあったナヨナヨした杉本の姿はなく、どこかおかしい雰囲気を出していた。何というか、大津みたいな危ないではなく犯罪者みたいに危なかったのだ。
杉本が答えるとピストルを雪野に向けた。雪野に銃口を向けると京都は慌てて雪野の前に立ち銃を構えた。