俺と女の子は公園のベンチに座って話しをすることにした。
「なぁ…名前…なんて言うんだよ?」
「りな!!りなだよっ!!
りなって呼んで!!」
名前まで似てるのかよ。
「ねぇはやて!!はやての彼女ってどんなコ?」
「ん?そーだなー…わがまま…こどもっぽくてすぐだだこねるし…うるさいやつ。化粧は濃いし、髪は派手だし、頭は悪いし、いっつもせんこうに怒られててさぁ…」
「何それ?悪いとこしかないじゃん…」
「んーでも、性格はすんげぇいいやつなんだよ。人の悪口大っきらいで、めっちゃギャルのくせに電車の中でばあちゃんに席譲ったりするんだぜ。イジメみつけると相手が何人でもおかまいなしでいじめられてるコのこと助けにいったり…ほんて危なっかしいやつでさ…」
ふと、りなのほうをみると、りなは俺の顔をじーっと見て、微笑んでいた。
「なんだよ…なんかおかしいか?」
「んーん、彼女愛されてるなぁって…」
突然そんなことを言われて思わず赤面してうつむいてしまった。