「ありがと、あすか…」
「なーに言ってんの!とりあえず顔洗ってきなよ」
私の顔は涙でぐちゃぐちゃになってた
「え。あ、うん」
まわりを見渡すと奈々達はまだ呆然としてる。そりゃそうだよね
こそこそとちょっと離れた水道へと顔を洗いにいった
「え」
植村とばったり会った。鶴が折れたから部活に行くっぽい、私は教室でのことを思い出した
「あのごめん植村」
「いや別にいいけど何が鈍感なわけ?」
ほんと鈍感じゃん
でも好きになっちゃったんだよ、
私を精一杯の勇気を振り絞った、深呼吸した
「私、植村のこと好きなんだよ」
どうしよ、言っちゃた
思わずそっぽを向いた
でも、でも
もう一度植村の方振り向いた時どんな顔をしてくれてるだろ
驚いた顔?嫌な顔?嬉しい顔?
どんな顔でも構わない、気持ちを伝えるってそれだけでも素敵なことじゃない?
さよなら、センチメンタルな自分。