私と若葉が出会ったのは高校一年生の時だった。若葉はサッカー部で、私は美術部で日々を過ごしていた。美術部の部室からは、グラウンドの若葉の楽しそうな横顔がよく見れた。部室では、先輩達が一生懸命赤い林檎の絵を描いたり、おしゃべりをしたり、中には、眠りコケてた不届き者もいた。眠たいんやったら部活来やんでもええのにって、思いながら、私は若葉を見ていた。美術部の顧問の先生は、月に二回しか来なかったから、私は楽な部活に入ったなて思っていた。
私は初めて若葉を見たときから、好きだった。いわゆる、完璧な一目惚れだった。他にも、いい人とかいてたかもしれへんけど、やっぱり私は若葉と結婚してたんやろなー。後悔なんか、全くしてへん。
言い忘れてたけど私興奮すると、大阪弁になってしまうんです。慣れてない人はすいません。
若葉は、東京から転校して来た人だから、最初は困ったみたい。
私と若葉は同じクラスだった。そのためもあってか、交際はスムーズに進んだ。最初は、私も若葉も恥ずかしそうに手を握ったりしてたけど、半年ぐらい経つと平気で、腕を組んで一緒に帰ったりしてたの。今思えば私も若葉も大胆やったんやね。照れてる頃の若葉も可愛かったなー。続
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