あの時…私がいっしょに逃げていれば…彼女はあんなことにはならなかった…。
あの時、私がもっと早く連絡をしていれば…彼女は心に傷を覆うことはなかった…。
あの時、オレが二人の間に何があったか知っていたら二人を傷つける事はなかった…。
私は現在、大学に通う学生です、名前は華山美咲です。昔にあった出来事が原因で親友との仲があやふやになってしまいました。そう、あれは私が高校生の時です……
風が吹き太陽の光が直接あたる屋上…そこに私がいました。彼女との進行はその時から始まりました
美咲「誰とも関わらない方が心も傷付く事が無いし落ち着いていい…そうだ!今日はお母さん、弁当に卵焼きを入れてるって言ってたなぁ」私は一人呟いていた その時 「隣…いいかなぁ?」一人の女子が話しかけてきた
美咲「別にいいけど」私は構わないと応えた。その子は笑顔で私の隣に座った
「ありがとう!話すのはじめてだよね?私は華山さんと同じクラスなんだけど知ってる?」
美咲「そう言われてみれば知ってるような気がする…ごめん私いつも自分中心に生きてるから周りの皆を見てる事が少ないの…。」
「いいよ別に…謝らないで!ね?」
美咲「…うん」
「ちなみに私は春丘香織っていうの!よろしくね」そう言うとその子は私に微笑みかけた。
美咲「え…あ、うん…よろしく」
香織「早速なんだけど1つ質問してもいい?」
美咲「構わないけど、何?」
香織「さっき自分中心に生きてるって言ってたけど要するに友達がいないって事?」
美咲「そうだけど…正直、友達なんて一人も要らないって思ってるから…」
香織「そうなんだぁ…私、華山さんと友達になりたかったんだけど……駄目なのかなぁ?」
美咲「……駄目じゃないけど…私なんかでいいの?」
香織「うん!!ありがとう!とっても嬉しい!それに華山さんだからこそ友達になりたかったんだよ!?」
美咲「そ、そう…」 これが香織に出会った日、そして始めて友達ができた日だった。その後はお互いを名前で呼びあうようになり 休日はいっしょに出かけたりもした…この一年後に最悪の事態が待っているとも知らずに……。