どれくらい愛しいだろう。
顔を見なくなってどれくらいだろう。
とても悲しくてとても怖い。
あの時の僕、存在が当たり前だった。
あの時の僕、とても大好きだった。
今は違う。
階段を降りる度に。
明かりのない部屋を見る度に。
どれくらい愛しかったろうかと。
たぶん。泣いてる。
今も見える、はっきりと。
声が。姿が。温もりまでも。
僕の目の前に立って普通に。