「吉岡!?」
僕は急いで救急車をよんだ。
――手術室から先生がでてきた。
「先生っ、花歩は!?」
僕と一緒に待っていた吉岡の親がそう叫んだ。
先生は首を横にふった
「嘘だ…」
僕は病室へ走った。
吉岡は眠ってる。でも目を覚ますことはない死んでしまったから、
「吉岡…ごめん僕のせいで……」
涙がどんどん出てきた。親も後ろで泣いている。
吉岡…死なないでよ、
「…大輝」
聞こえるはずのない声に目を見開いた。
それは間違いなく吉岡の声だった。