クリスタルクラッシュ9―?

いっと  2010-10-24投稿
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「それで結構です。ありがとうございます」
メディナは頭を下げた。
「ありがとうございます」
ザック、エナン、ダリル、ミーナの四人も彼女に続いて頭を下げた。
「一週間じゃ」
レムはニヤリと笑って、
「一週間で基礎を叩き込むぞ。覚悟せよ」
と、言いながら剣を鞘に収めた。
「一週間でいいんですか?」
「うむ。もちろん、うちに住み込んで徹底的に鍛えるのが前提じゃがな」
「…なるほど」
メディナは大きく頷いた。
「それで宜しいかな?」
レムはザックを見た。
「はい。…ただ、リリアに伝えておかないと…」
「リリアの所には俺が伝えておくよ」
ダリルは僅かに顔を曇らせたザックの肩を軽く叩いた。
「頼むよ。一応彼女の家の手伝いをしている身だからさ」
「…」
レムはその様子を見て、小さく息を吐いた。
「どうなさったんですか?」
「…お前はあのような者に大きな荷物を背負わす気か?」
「はい。今の彼なら適任だと思います。恨みに左右されないところにいますから」
「確かに。じゃが、左右されないからこそ迷いも生じるものじゃぞ」
「迷いですか…?」
メディナは怪訝そうな表情を浮かべた。



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