解かれることを待つ
屑夜の中で
蛍を燈して歩いている
夜は闇に包まれながら
透明感を増し
空気は流れるままに流れてる
夜は増し蛍の光では
弱すぎて
私は歩けなくなってきたから
ジャックランタンの灯火を吊るし
彷徨っている
私は祝福されたことはないけれど
自分の嘘にだけは正直だった
誰かを傷つけなくては
生きていけなかった
だから僕は言う
『お菓子をちょうだい
くれないと
悪戯するよ』
解かれることを待つ
誰かを傷つけた罪から
向こうの国からも拒まれて
私はジャックランタンの灯火を吊るして
闇を彷徨うの…
私は祝福されることはないけれど
嘘だけは真実を裏付ける
たった一つの現実だった
私は誰かを傷つけないと生きていけない
悲しい嘘をつかないと
生きられない
自分で補充しないと
枯れちゃうよ
『お菓子をちょうだい
くれないと
悪戯するよ』
『愛をちょうだい
くれたら
もう嘘はつかないよ』
『愛してちょうだい
くれないと
もう枯れちゃうよ』