暫しの沈黙の後、吉岡が呟いた。
「大輝。ずっとそばにいてね、好きだ「花歩ー!!!」
僕達は急に開かれたドアにびくっとした。
「す、涼!?」
「花歩!心配したんだよ!!」
ものすごい勢いで吉岡に飛び付いた。
この子は松村涼って言って吉岡の小学生の頃からの友達だ。
すごく友達想いって吉岡が言ってる。
「涼痛い痛いいた」
「あ、ごめん!」
松村は吉岡の首を誤って締めてたらしい。また死なれるのはもうごめんだよ…
「…でもほんと良かった。無事で、」
松村は泣いてた。
「ごめんね、ありがとう涼」
吉岡はこんないい友達を持って幸せだと思う。
「あの、松村。ごめん僕のせいで」
松村は涙でぬれた顔をごしごしと拭いて僕をキッと見た。
「こうなったのはどうしようもないし花歩が今生きてるならいいよ、だけど!責任持って花歩を大切にしてね」
「うん。ずっとそばにいるよ」
そう誓った。
吉岡は嬉しそうに微笑んだ