翼「やっと来た!せっかく部屋貸してもろたのに、お前何しとったんや!朝飯の後って言うたやろ!」
伸「うん、ごめん」
ち「…?」
無言でさっと部屋に入ってくると、慣れた手つきで素早く用意をし始めた
伸「よし、やろう」
翼「やろうって、お前、俺らの曲やったことないのにいきなり出来るわけないやろうが!」
伸「いや、できる。てか、やる。譜面貸せ」
ち「あ…これ!…一応3曲やねんけど…」
翼「3曲も出来るわけないやろーから、簡単なの選んでおい…」
伸「そんな必要ない。お前らがやりたい曲を渡せ」
翼「…!」
翼が振り返るとちひろは無言で頷いた
伸「…この3曲、今2人でやれるか?」
翼「は?」
伸「1回聞かせろってことや。それとも、下手さがバレるから嫌か?」
翼「ムカッ…わかったわ!聞けや!」
〜♪
2人が3曲を演奏する間、伸昭は譜面を追いつつ2人の様子を観察していた
翼「どや!」
伸「…」
譜面を見つめまま黙る伸昭
翼(やっぱ無理か?)
伸「…わかったわ。やろう」
翼「は?いきなり?」
伸「やる。俺をなめんな。」
翼「ムカッ」
伸「言っとくけど、お前の指図は一切うけへん。そのかわりお前が欲しい音を出したるから任せろ」