羽山 圭と出会ったのは偶然だった。圭は一つ上の学年でお互い同じ学校なのに名も顔も知ら無かった。
初めて会話したのは高校で友達になった、夏希と学校帰りにマクドに行った時だった。
「彩ドコ座る??」
「ん〜適当」
「お〜い!!夏希!!」
「ん!!??」
奥の席で男が手を振っている。
「裕太ぢゃん♪」
夏希は自然と隣に座った。しょうがなく私は夏希の向かい側に座った。
「彩♪こいつ裕太って言ってぁたしらのいちよう先輩♪」
「裕太です♪」
「彩です・・」
「こいつが俺のツレの圭」
「・・ども」
「どうも」
圭は金髪でめつきが悪くて身長も高く私はチョット苦手な感じだった。
「ぁたしコーラ買ってくんね」
「あっ!!俺も行く」
二人はいきなり二人きりにかり無言だった。先に口を開いたのは圭だった。
「・・何か喋れば??」
「軽そうな人苦手だから」
「お互い様ぢゃね??」
「そうかもね」
「やっぱ軽いんだ」
「見掛けはね」
「ヤりまくってそう」
「まだ処女だし」
「プッ!!」
「何か文句あんの!!??」
私は隣に座る圭を睨んだ。
「ギャップありすぎ」
「どうせ見掛け遊んでそうですよ」
「・・俺何かキスすらした事ないし」
「・・うわ〜悲惨!!笑」
ナゼか私と圭は顔を見合わせて笑ってしまった。それが私と圭の出会いだった。