「やけに機嫌が悪いじゃない…そんなにカッカしてると体に悪いはよ?」
銀髪女は笑顔でそんな事を口にすると
「隣…、良い?」
「ぇ…ぁ、あぁ、どうぞ…?」
異様な気迫に押されてキョドり気味にそう答える
「…あの子とお知り会いか何か…?」
「…あの子って…?」
「やだ、ダミアンの事よ。」
「…ダミアン…??誰だそれ…?」
「…あら…?さっき話してた子の事。」
「あー……ぁ?……ミシェール…の事か…?」
「……ミシェールって呼ばれてるんだ…此処では。なんか皮肉っぽい名前ね。」
軽く鼻で笑うと銀髪女が隣の椅子に座って酒を注文する
「おい…皮肉って………は?…意味わかんねぇんだが…」
「私は通り名しか知らないの。それでじゃない?」
軽い感じで答える女………なんなんだこいつわ?
「イスカよ…。ヨロシクね?アナタの名前は?」
「俺はレオンだけど………アンタ何モン…?」