私は自室のベッドに飛び込んだ。
そして早速プリントした今日撮った写真が入った写真立てを手にとった。
そこには自分と大切な二人がうつっている。
「私のこと好きって言ってくれた、毎日お見舞いにきてくれた、頭をなでてくれた、キスをしてくれた」
私は写真立てをぎゅっと胸に抱いた
「ありがとう涼、大好き大輝」
「二人とも、私幸せよ」
私は夜風にあたってくると親に言って外にでて、しばらく歩いた。
その人気のない道に涼がいた。
「もーなに遅れてきてんの!こんな遅い時間に人気のない道で待たすなんて!」
もう10時だ。そりゃ怒るだろうな。
「ごめん、人がいない所が良かったの」
「…そう。で、話って何?もしかして大輝君と喧嘩しちゃったとか!?」
いつもの様子でない私に涼は気づいてそんなことを言ってきた。そんな理由ならどれほど楽だろう…
でも私は言わなければならない、そう決めたのは他の誰でもない私自身だから。
涙をこらえながら言った
「お別れを、言いにきたの」