殺那が部活に入ってからはそれぞれが、気合いに満ちあふれていた。
拓海も舌を巻くほど、殺那の技術力は高かった。練習が終わり、桜によってメンバーが集まった。
「今日集まってもらったのは、ポジションについての変更です。」
全員が唖然としていたが、亮介や翔人、大和などはじっと聞いていた。
「まず、大和先輩と桐原くんについてはPG、Cで固定します。」
桜の言葉に、殺那と大和はうなずく。
「次に、拓海先輩にはPFへと変更します。」
「なるほどな。殺那のCならポストプレーの選択肢が出るからな。構わん」
拓海は意外にもすんなり受け入れた。
「ありがとうございます。次に、大神くん。大神くんはSGに変更です。」
「ほう・・・理由は何や?」亮介は桜に聞いた。
「ボール回しの安定と、3Pを狙ってさらにドライブも可能だからね。」
「おもろいな。えぇぞ。」亮介も歯を見せて、にこやかに快諾した。
「最後に柊木くん。柊木くんはSFに変更です。」
翔人は唾を飲み込む。
「今までインサイドだったけど、桐原くんの加入と1ON1の力を考えての変更だよ。」
あと3人は変更なしだったが、桜は次にとてつもないことを口にした・・・・