その絵本の内容は、
ある日1人の女の子が寂しそうに、うつむいていました。
その女の子は、耳が聞こえません。
だから、みんながどんな声で喋っているのか分かりません。
女の子は、つまらない毎日を送っていました。
「…ここは、学校での場面?」
絵に、アキとカズヒロが最初に出会った教室の絵が書かれていた。
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そのとき、1人の男の子が、女の子に話し掛けてきました。
その男の子は手話を使って話してくれました。
優しくて、正義感が強いその男の子と、女の子はすぐに仲良くなりました。
そんなある日、
女の子が耳の聞こえない人たちが行く学校へ転校させられる危機が迫っていました。
それに、女の子は耳が聞こえないのに男の子と仲良くしているということで、いじめられるようになったのです。
女の子の心は、もうズタズタになってしまいました。
耳が聞こえない学校に行ったら…
男の子と会えないの?
自分で自分に問いかけてみたのですが、答えは見つかりませんでした。
女の子が歩道橋でたそがれていると、
男の子が駆けつけてきました。
女の子は、泣いていました。