永甫「んで、李緒がどうかしたのか?」
大輝は言うか言わないか迷った。
大輝「いやぁ〜。そのぉ〜。」
ガラッ!!!
教室のドアが開いた。
「あ…おはよ。」
藤田拓也だ。
李緒の元彼。
永甫「オス。」
拓也は、少し永甫を避けている。
永甫「オイ!」
拓也は、ビクッとした。
おそるおそる振り返った。
永甫「李緒と何かあったのか?」
大輝「ちょっっ、永甫!」
拓也「えっっと…」
その時、何故か大貴が来たのだ。
大貴「おるぁぁぁぁぁ!!!」
勢いよく、大貴は拓也に飛びげり。しかし、拓也はあっさりとよけた。大貴は、そのままスライディング。
ズサー。
大輝「お前さぁ、制服ヤバイよ?」
大貴は制服の汚れを払った。
永甫はあきれている。
大貴「拓也ぁぁ!お前は李緒ちゃんの何処が不満なんだぁ!!!!」
永甫「え・・・・・・・。」
あちゃー。BADタイミング。
永甫「別れたん?」
永甫はポカーンと…。
言葉を失ってる。
大輝「永甫…?」
永甫「兄妹そろってか…。」
大貴「え…!?」
シラケた。
大輝「お前、朝・はるちゃんと学校来たんじゃ…!?」
大貴「うんうん。」
永甫「別れ話でした。」
・・・・・・・。
大貴「永甫、ドン・ウォーリー。」
大輝「何が心配するなだよ!」
大貴「いやぁ〜永甫は、自分で頑張り、俺が李緒チャンを幸せにして。」
永甫「殺すぞ…テメェ。」
大貴「やぁ〜永チャンコワーイ。」
永甫「その名で呼ぶな…。」
永甫は何故か永チャンと呼ばれるのが嫌いだった。