京都は左手で雪野を抱いて落ち着かせた。
しかし、雪野の真相だと事件現場には合計五発の銃痕が残っていることになる。しかし、実際現場には四発の銃痕しか残っていなかった。優と大津がそこに疑問を思うと
「全く……俺が事件現場に行って良かったぜ。俺が最初の一人を殺したまでは良かったが、その後にまさか部外者があの通りにいるとは思わなかったぜ。おかげで残りの二人は旦那を襲う役と青山を守る役に別れたから、俺が焦ってライフルで撃っちまった。けど、旦那の早撃ちで、俺よりも早く青山を庇ったやつを撃っちまったから、俺の弾丸が外れてしまい現場に銃痕を五発残してしまった。まぁあの現場は薄暗くて鑑識にも発見されなくて俺が銃痕を消すことが出来たからな」
優と大津が質問する前に滝本が勝手に答えてくれた。
「さぁ、事件の動機・事件時に起きた事は全て分かった………もう思い残すことはないだろ。では、四人まとめてここで死ね!」
渡沼と滝本が四人に銃口を向け、トリガーを引き、引き金に力を入れ始めた。
流石に京都と雪野・大津の三人はは「もう駄目だ!」と思い、渡沼と滝本も「終わった」と、誰もが事件の終末を迎えたと思った時だった。
「ふっふっふ………フハハハハハハハハ!」
いきなり、優が頭と腹に手を押さえて笑い始めたのだ!!
渡沼と滝本は殺される直前で気がおかしくなったと思い一緒に笑い始めた。
しかし、優の笑い方が明らかにおかしいので
「何がおかしいんだ!?この野郎?殺されるのを分かって気でもおかしくなったか!」
と、滝本が銃を鳴して聞いた。
京都達も何故優が笑いだしたのか分からなく呆然としていると
「おーい!そろそろ出て来いよ!」
優は急に天井に向かって大きな声で呼びかけた。
急に優が天井を見たので全員が天井を見上げるが、天井には複雑に絡み合っているコードと照明しかなかった。渡沼はハッタリか?と、思い再び銃口を優に向けた瞬間
「おいおい渡沼さん!その行動はすでにお茶の間の皆さんに見られてるぜ」
スタジオ内に突然男性の声が流れた。その声を聞いた瞬間京都と雪野はお互いの顔を見て驚きを隠せなかった。京都と雪野は信じられないような感じで
「まっまさか!長良!?」
「長友君!?」