河崎の顔は
誇らしげな顔だった。
しかも話しによると
河崎の彼女は
俺たちのクラスらしい。
河崎やるな。
俺はちょうど
隣にいた
田柱という
一風変わった少年と
話した。
田柱は格好いいが
だらーんとしている。
イメージ的には
デス〇ートの"L"だ。
「なーに話してんの?」
いきなり会話に
入ってきたのは
常識知らずの河崎だった。
「俺の彼女のことが
そんなに気になるの?」
河崎はまた馬鹿なことを
言い出した。
俺は河崎の彼女の話を
したわけでもないし
知りたくもない。
しいて言うなら
お前の神経が知りたい。
が、河崎の神経は
並外れている。
河崎は自分の彼女との
出会いを語りだした。
俺は
目玉焼きハンバーグを
食いながら聞いた。
そして河崎の
恋のうんちくは終わった。
つまり河崎は
中学時代ある子が好きで
高校も
同じところを受験して
春休みが我慢出来ず
コクったらしい。
ロマンチックであるが
河崎なので
どうでも良かった。
ふと隣を見ると
田柱は感動している
ようだった。
田柱!
なぜ感動する!?
とは言えず
田柱の唐揚げを
ひょいと食った。