楽しい食事会も終わり
カラオケに
行くことになった。
もちろん
提案者は河崎だ。
ガストから
カラオケに行く間
俺は田柱と話していた。
お互いの中学時代の
話をしていたら
いつの間にか
駅前のカラオケに
着いていた。
店の入ると
いち早く河崎は
カウンターに行き
カラオケの部屋をとった。
狙いはそのカラオケの
会員ポイントを
10人分まるまる
自分のポイントに
することだった。
俺もそのカラオケの
会員になっていたので
少し悔しい思いをしたが
田柱との話が
盛り上がっていたので
どうしようもなかった。
まずカラオケに行って
誰も歌おうと
しなかった。
さすがに
初対面同士で
先人を切る人はいない。
しかし
そういうときは
大体あの男が
名乗り出るのだが・・・
どうやら
名乗り出ないようだ。
こういう時の
河崎なのに
こういう時に限って
使えない河崎なのだ。
この空気を破ったのが
俊平だった。
名字は宮本だが
俺のクラスでは
宮本は2人いるので
俊平と呼ばせてもらう。
この時俺は悟った
俊平という存在は
"よほどの歌好きか"
"KYか"ということを。