永甫「はっぴばーすで。」
朝から喧しい父親だ。
大輝「そりゃ、どうも。」
永甫「今日で25歳ですね。月日がたつのは速いもので、あんなにちっちゃくて可愛らしかった内村大輝君がもう25歳。いやぁ〜ほんとに速いね。お父さん、感動しちゃうよ。オメデト。さっさと一人者から卒業しろよ。さっさとね、さっさと!」
大輝「五月蝿い。」
永甫「誕生日は毎年恒例、お父さんの長話だろう!25回目だぞ。25回!!!」
はいはい、知ってます。お母さんが毎年しつこいって言ってたなぁ。25回じゃない。24回だ。俺の誕生日とお母さんの命日は一緒だ。さすがに6歳の誕生日の時はなかった。
永甫「墓参り行くぞー。」
佳月「兄ちゃん、さっさとしろよ。ダラダラすんなよ。」
佳月は可愛げがなくなった。
♪♪♪♪♪〜
自宅の電話が鳴った。
永甫「やっかましいなぁ!こんな時に!!佳月、出なさい!」
佳月「はーい。」
佳月が電話にでた。
永甫「全く、今日が何の日だと思ってンだ、バカヤロ!」
大輝「個人的すぎだろ。」
佳月「ちょっと待って、」
永甫「誰なんだ、佳月ぃ」
佳月「兄ちゃん、仍ちゃんから、」