どうしよう…親父に言われたことを話すか話さないか!?
仍「話って何?」
大輝「え〜あのさ、俺、墓参り行かなきゃなんないんだ。」
仍「やっぱり迷惑だった?」
仍の顔が不安になった。
大輝「いや、迷惑じゃないけど。一応、俺の誕生日に母さん死んだから…。」
仍「そうだよ!なら、早く行った方がいいよ!私、帰るね!」
仍は立ち上がった。
大輝「ストップ!話はこっから。」
俺は仍の腕を掴んだ。
仍「何?」
大輝「嫁が決まってから行けって…。」
仍「はい?」
仍は、何がなんだか解らなくなってる。
仍「えっと、」
大輝「つ、つまり!」
仍「つまり?」
大輝「俺と結婚してくれ!」
仍「え…?ええっ!!!」
仍が完全にパニクってる。顔は、真っ赤。
大輝「駄目か?」
仍「え、え、」
大輝「マジで、俺、仍が居ないとダメだ。」
中学校卒業後は、高校・大学と遠恋だった。会う時間はだんだん減って、今日は、1年振りくらいに会った。
大輝「だから、俺と一緒に居てくれ!一生!」
仍が俺に抱きついてきた。仍から来るのは初めてだ。
大輝「仍?」