‐俺の名前は空牙(クウガ)。今18歳でミケルと言う大きな国のサラ島と言う島に住んでいる。海が綺麗で漁業で営んでいる、人口100人の小さな島だ。
部屋は真っ暗で時計の秒針の音だけが響いている。
「・・・暑っ・・」
時計を見るとまだ夜中の3時過ぎ。空牙は布団から起き上がり、布団の横に置かれた剣を持ち、家から出て行った。森を抜けて海が見える丘に出た。
「海の側は涼しいな・・」
空牙の少し長めの黒い髪が潮風に揺れた。
「ん!!??何だあれ・・??」
海岸に何かが見えるが暗くてよく見えない。空牙は目を細めその何かをジッと見た。
「・・人間っ!!!???」
空牙は丘から海岸へ飛び下りて、倒れている人に走りよった。