その頃、修司と蓮悟はランニングの休憩がてらに公園で休んでいた。
「うーむ。マツが今日はバイトとはな」
「あいつはあいつで、毎朝欠かさずシュート打ってるから心配はいらないだろ」
修司は空を見つめながらベンチに寝転んだ。
「レン、オレたちはまだまだ未熟だ。だからこそ、精一杯やろうぜ・・」
「当たり前だ。行こうぜ」
そう言って立ち上がり、再びはしりだした。一方、大和と拓海は部室で作戦を練っていた。
「龍洋大付属は、インサイドがとにかく強いな。」
大和は頭を抱える。
「何しろ厄介なあいつがいるからな・・・」
拓海も意味ありげにつぶやく。
「正直、試合をするって決まってからあの時のことが思い出しちまうな」
「大和・・・オレたちは自分の判断でここへ来た。それが間違いでなかったこてを証明しよう」
拓海の言葉に大和は少し安堵の表情を浮かべた。
「そうだな。思いっきりぶっ倒すしかねぇな。」
そう言って、作戦を考え始めた。
それぞれの思いが交錯しながら、試合の日はやってきた・・・・