――別の部屋
ち「ねぇー翼ぁ、何でそんなに元気ないのさー?」
無造作にひいた布団に寝転がってる翼に退屈そうにちひろが尋ねた
翼「…別にー…眠いだけ」
ち「でも最近ずっとその調子やん」
翼「うっさいなぁ…ほっとけって」
ち「…僕は早くバンドしたいのにな…」
翼「…」
背を向けたままの翼。ちょうどその時、ノックの音がして光希が顔を出した
翼「何ー」
雑誌を眺めたまま不機嫌そうに翼が聞いた
光「あ…ごめん、タイミング悪かった?ノブ君来てるよって教えとこうと思って」
ち「え?ノブ来てるの?」
翼「また来たのかよ、あいつ」
何かを考えこむちひろ
ち「…なぁ、翼」
翼「何」
ち「話があんねんけど」
* * *
伸「そういえば今朝も届いてた?手紙」
追い出された3人はリビングへ戻った
拓「あぁ…きてた。グレードアップして」
伸「やっぱそっちも?最近、悪口だけじゃなくてカミソリやら結構やばいの入っててさ、ちょっと悪戯では片付けられへんな」
拓「うん…それでさ、1つ、俺とせえちゃんが気になってることがあんねんけど…」
伸「?」
拓「これ…秋が関係してんじゃないかって…」
伸「…え?」