伸「改めて、おはよー」
秋「…おはよ」
ようやく秋奈がでてきた時、すでに聖二と拓朗は部屋に戻っていた
秋「1人?」
伸「皆はお部屋。一応俺、お客さんやのに、ほっとかれてんの。だから相手してよ」
秋「……いいよ?」
ボソッと答えると、伸昭はニコッと笑いかえした
秋「…」
そんな彼を無視して秋奈は向かい側に座った
秋「…」
伸「…」
秋「…何か話してや」
伸「秋ちゃんが何か話してよ」
秋「自分が相手しろって言ったんやんか」
伸「そうや。だから、これでええねん」
穏やかにコーヒーを飲む伸昭
秋「…黙ってるだけ?」
伸「黙ったままでも、1人と2人じゃ違うよ」
秋「…」
伸「…」
秋「…それ…ちょうだい」
伸「コーヒー?飲みかけやで?」
秋「いいの!」
伸昭からコーヒーを奪うように受け取ると一気に飲み干した
秋「あ、飲んじゃった」
伸「あはは、何、そんなに緊張してたの?新しいのいれるわ」
台所に向かおうと伸昭は立ち上がりかけたが目の前に現れた人影に動きをとめた
ち「ノブ」
伸「お、ちぃたやん。どうした?顔暗いで」
ち「話がある」
伸「?」
その言葉と同時に、ちひろの後ろから翼が現れた