スピカにある小さな丘の上に村で一番大きな建物である図書館があった
シンはその図書館の扉を開いた
窓から入る日のひかりで明るく広いフロアがひろがる
机や椅子などは無く 壁沿いに大量の本が並んでいる
ここにはよくミカと本を借りに来ている
シンは二階にある館長室に行った
ちなみにこの図書館には地下室もある
シンは館長室に入った
「あらシン。来たのね」
部屋入ると木のデスクに座って何かの書類を書いていた女性がシンに言った
「こんにちはレミアさん」シンはこの図書館の館長でありスピカの長でもあるルミアの双子の姉のレミアに挨拶した
「ごめんなさいね 呼び出したりして」
「いえ 全然平気ですよ 今日は何の用ですか?」
「ええ 実は最近『アクマ』による被害が増えているのよ」
『アクマ』とはこの世界に存在する魔物のことである
黒い影ような外見で目だけが怪しく光っていた
基本は人型だが様々な型が存在している
そしてその黒い魔物は無差別に人や獣を襲ってくる
レミアはシンに討伐を依頼した
場所は村を出て東にある今は瓦礫と化しているがかなりの昔は何かの塔だったような遺跡がある
昔にミカと遊びに行ったことがあるが塔の中には巨大な樹が生えいて辺りにはその樹のねが壁などに広がっていたのを覚えている
シンは依頼を引き受けた
「こんなことを頼んでごめんなさいね」
とレミアが言った
「本当はルミアに頼むはずだったのだけどあの娘がどうしてもアナタにやらせたいというから」
全然大丈夫とレミアに言ってシンは遺跡に向かった