試合当日、夏休み終盤ではあるが相変わらず暑さが募る中、龍洋大付属のメンバーは西条へと到着していた
「今日もくそ暑いな。」
キャプテンの牧沢は体育館に来るや、暑さに文句を放っていた。
「しゃあないっすよ。今日は牧沢さんの因縁の試合になるはずっすから。」
エースの東堂の言葉に、牧沢は鉄拳を食らわす。
「うるせぇ!まっ、奴らをぶっ倒すことに変わりはないがな。」
牧沢の目は鋭くなった。
一方、西条バスケ部は、新しく作成されたユニフォームに喚起していた。
「こいつはすげぇ!NBAもびっくりのいいデザインだな。」
修司のジョークは軽く流されたが、ユニフォームを受け取った大和や拓海は気合いが違っていた。
「拓海。今日は勝つぞ。」
「もちろんそのつもりだ」拓海と大和はそれぞれユニフォームを着る。もちろん翔人の気持ちも同じであった。
「大和さんや拓海さんに負けられない。」
気合いが入る翔人を亮介は肩を叩いてなだめる。
「肩の力抜きぃや。SFの力見せてやりぃ!!」
殺那も一人集中を高めていた。
それぞれの思いが入り乱れながら、試合の時はすぐそばまで来ていた。