天使か悪魔か【6】完

 2010-12-05投稿
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「あれ?魔法がでない!」

「はは!神の力を操れていないのか。神の力を一定の量以上使うと、魔法が出なくなるよ。」

「そうなの?やだ…どうしよう。」

「…優、誰それ?」

「あ、琥珀の格好してるけど、私のお父さんよ。死んじゃったんだけど…遊びに来てくれたの。」

琥珀は酷く動揺していた。
まあ、目の前に自分がいたら驚くのも無理はない。

「俺は、優を殺すために来た」

「え!」

「マリアに言われたんだ。優を連れて来いってね。」

「ママが…」

優は、死ぬのなんか怖くなかった。
ママに会えるのだから。

「優!だめだよ!」

「…いいわ。私を殺して。」

「だめ!」

「解ってくれたかい。優、愛しい子。」

乙夜は優に手を差し延べた。
優は乙夜の手を取った…

「ありがとう、優。」

「優っ!!」

「ごめんね、琥珀。私には…ママがいないと。」




二人は闇へ消えて行った…


「優!!嘘…」

琥珀は泣き叫んだ。
泣いても泣いてもたりない。

「こんな終わり方…つまらないよねぇ」

「誰!」

「君、怪物の間にいるって忘れてるでしょーお」

「えっ」

「優って子に会いたいんでしょ?…じゃあー、ばいばい」








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