連れ去られた女性は目を覚ました。
気がつくとそこは窓1つない狭い部屋だった。椅子に座っているようだ。
体が動かない・・・ロープで縛られている。
「もうやだ・・・家に帰らせて・・・」
女性の精神はもうギリギリの状態だった。
そのとき後ろからドアが開く音とともに声が聞こえた。
「雪野!!!」
この声は聞き覚えがある・・・・・・
「雪野!俺だよ!京都だよ!分かるか!?」
「京都?・・・京都!!ホントに京都なの!?」
「ずっと探してたんだぞ!今縄をほどいてやるから!」
京都は自前のナイフで雪野が縛られているロープを切った。
「助けに来てくれるって信じてた」
京都はいつでも私を助けてくれてた・・・色々危険な思いさせてごめんね・・・雪野は心の中で呟いた。
「今すぐここから出よう!」
部屋を出ると今度は2つの扉があった。片方が赤・・・もう片方は青・・・
「どっちにいこうか?」
京都は言う・・・
「どっちにしようかね。」雪野は言う・・・
京都と一緒ならどんなところでもへっちゃらだよ!!心の中でそう叫び雪野は京都に手を握られまた新たな冒険を始めるのだった。