轟刑部「えっと、あなたは?」
香「私は安野さんの恋人の伊井 香 です。」
轟刑部「伊井さん、今から現場検証をしますので、こちらのキッチンのテーブルに座って居て下さい。」
香「あっ、はい…」
直ぐに現場検証が始まり物々しい雰囲気が漂った。
絵理「本当に久しぶりね〜何年ぶりかしら。」
真理「ええ、そうね何年ぶりかしらね…」
絵理「ねぇねぇ、真理は結婚したんでしょ。」
真理は結婚って言う言葉に動揺した。
真理「ち、ちょっと前に離婚したわ…」
絵理「えっ〜!?そうなの!?なんで離婚したの?旦那さんの浮気?」
真理「…違うけど、まぁ何でもイイじゃない。」
絵理は怪訝に思いながらも口には出さなかった。
絵理「先っきは落ち着かない様子でウロウロしてたけど、何かあったの?」
絵理は、またしても嫌な質問をした。
真理「ん…いろいろ。」
真理は、まだ動揺していたので適当な言葉が思い付かなかった。
絵理「私は今、風俗で働いてて、部屋も借りて貰ってるの。その方がお金も貯まるしね。」
真理は絵理の言葉に引き付けられた。
何故なら真理は今、仕事も部屋もないのでマンガ喫茶とかで寝泊まりしていたからだ。
絵理「やだ〜真理ったら〜前に乗り出して真剣に聞かないでよ〜。なに?興味があるの?」
真理「ねっ!お願い!私にも紹介して。」
絵理「真理…本気で言ってるの?」
真理「うん。本気よ。」
絵理「分かったわ。とりあえず私の部屋においでよ。」
轟刑部「伊井さん、いちおう終わりましたが、これは自殺ですな。」
香「えっ!?自殺…そんな訳ないわ!自殺なんて何かの間違えよ!」
轟刑部「まぁまぁ、落ち着いて下さい。まだ断定ではありませんが、遺書もありますし…」
香「そんな事、有り得ないわ! 丈 は私と結婚するつもりだったのよ!」
香 は、その場にしゃがみ込んで激しく号泣した。
つづく