スカバンburn!!〜夢〜 -105- 事 故

きゃしー  2010-12-18投稿
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薄暗く、なんとなく重い空気の流れる病院のロビー。

両手で顔を覆い、猛の肩に体を預ける波音とその肩をしっかり抱く猛。ちひろは膝に顔を埋め、光希と秋奈は寄り添うように座り、その秋奈の隣で伸昭は表情ひとつ変えずに座っている。そんな6人の様子を、聖二はぼんやり眺めた


空もすっかり暗くなり始めたころ、ようやく奥から拓朗が姿を現し、いち早く聖二が立ち上がった

聖「どうやった?」

拓「あぁ…命に別状はないって。怪我はまあ、ひどいけど…」

波「ひどいってどれくらい?!」

波音が勢いよく立ち上がり拓朗に近寄る

拓「あ〜…ちょっと骨折したぐらいだよ」

波「ちょっとって?!」

聖「波音!落ち着けって」

拓「大丈夫だよ。美弥もついてるし…こんな大人数で行っても迷惑やから、今日はとりあえず帰ろう?な?」

誰一人うなずかず、黙った。
そんな中、ちひろが静かに口をひらいた

ち「…なぁ…まさか、自殺しようとしたんじゃないやんな…」

拓「…!」

あの一瞬の出来事が拓朗の頭をよぎる

聖「…」

光「…いきなり…何を…」

猛「翼がそんなことするわけないやんか!ふざけたこと言うな!!」

ちひろの言葉に猛が怒鳴り掴みかかった

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