素直になれなくても?

寒椿  2010-12-21投稿
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初めて出逢った瞬間に
運命を感じた


怒ってる?
楽しくないの?


出逢った日にあなたが
私に言った言葉


怒ってないし
楽しくないわけじゃない

なんだか腹立たしくて
嫌いだった
だけど大勢の人で溢れる
パーティー会場で
私はあなたばかりを
目で追っていた


運命を感じたから


出逢いから再会までは
随分と時が流れていた


私はあなたへの思いを
つのらせていて再会の日は胸が高鳴った
だけどあなたが私を
覚えているかを考えると 不安だった


再会の時
出逢いの時と同じように 周りには大勢の人
それでも
あなたにはすぐ気づいた

遠くからあなたを見つめる

その視線に気づいたのか ふいにあなたが私を見る


胸の高鳴りとは裏腹に
あなたから視線をはずし 人ごみに姿を隠した


帰り際
友達と他愛もない会話を
してその場を後にする私


「久しぶりだね」


後ろから聞こえてくる声 振り返らなくても
それがあなたであると
すぐにわかった


気持ちとは裏腹に
落ち着いた表情で
振り返ると
あなたがそこにいた


「俺の事覚えてる?」


あなたに会いに来たの
ただそう言えばよかった



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