昼休みの教室。
みんな机を思い思いにドッキングさせ、いくつかのグループに分かれて昼ご飯を食べながら談笑している。
この時間、大抵の男子は学食かベランダで仲良しグループと下ネタ話やゲームして遊んでる。
必然的に教室内はほぼ女子で占めている。
…が、その中にも男子はいる。いわゆる少数派の陰気男子たち。
彼らは教室の隅に寄って小声でアニメの話をして笑い合ってるオタクくん。←たまに「萌ぇ〜」とか聞こえる。ウゲっ
毎日一人で本を黙々と読みながらコンビニおにぎりを食べているビン底眼鏡くん。きっと難しい内容の本がゲームの攻略本か官能小説だろう。ウゲゲっ
私はいつものようにベランダのある窓際のほうに机を寄せた。
友達の梨沙子が陰気男子をチラっと見ながら机を引きずってこちらに来た。
「マジ…、まともな男子いないよねこの高校って。」
梨沙子はため息をつきながら椅子に座り弁当を広げ始めた。
「梨沙、何言ってんの。隣のクラスに彼氏いるじゃん。」
私も弁当を広げながら梨沙子を指摘する。
「んー。あいつは中学からの付き合いだから別よ♪」
はい、ノロケ出ました。
「それより、私は菜々子が心配よ。いつになったら菜々子と恋バナ出来るの?」
こっちが聞きたいっ酢。