『いつもCDありがとうございます。私はユキっていいます。なんでいつもジャケットに曲のタイトル書いてないんですか?気になります。』
早速送信した。
新しくもらったCDを聴きながら小説を読んでいると、携帯の着信音が鳴った。
『メールありがとうございます。CD届いたんですね。もしかして今聴いてくれてるのかな?俺は自分の作品にタイトル付けれないんです。センスなくて…。笑』
私はフッと笑ってしまった。
『ユキさんはクラブとかよく行くんですか?以前チラっとすれ違った方ですよね?』
そこでメールは終わっていた。
メモ紙でやりとりをするよりもスゴく現実感があって、すぐ近くで話しかけられてるような感覚になる。
『あはは。タイトル付けるセンスないんですか?では勝手にタイトル付けさせてもらいますね♪
えーと、クラブには一度しか行ったことないんです。そのときにすれ違いましたね。同じ高校生だと聞いて驚きました。』
………送信。