sound of you 38

フラン子  2010-12-26投稿
閲覧数[335] 良い投票[0] 悪い投票[0]

「どこ行く?」
お姉ちゃんと戸惑っていると、スタッフらしき人がきて、

「マサの彼女っしょ?特等席まだ空いてるからおいで。」と言った。

お姉ちゃんはガッツポーズした。

スタッフに付いていくと、ロフトっぽい所に案内された。

「ここなら揉みくちゃにされる心配ない。」

そう言いながらお姉ちゃんはコートを脱いでいる。

……ステージからは遠くなっちゃったな。

私は少し落ち込みながらお姉ちゃんと同じようにコートを脱ぐ。

しばらくすると将樹さんがロフトに上がってきて、キョロキョロしてる。

「将樹!こっち!」と、お姉ちゃんが手招きすると、将樹さんが気づいた。


「くわー、寒かった。外雪降りだしてた。」

将樹さんの頭に雪のあとなのか少し水滴がついてる。
それをお姉ちゃんがハンカチで拭いてあげている。


その恋人らしい行動に見ているこちらが恥ずかしくなり、ステージに目を向けた。

BGMが止まると会場のライトが消え、ステージの上だけ青く暗いライトがついてる。

すると、ビートボックスが流れだし、ステージの袖からマイクを口にあてた5人組の男たちが現れた。


……マックで綾川くんを囲んでた奴らだ!



投票

良い投票 悪い投票

感想投稿



感想


「 フラン子 」さんの小説

もっと見る

恋愛の新着小説

もっと見る

[PR]


▲ページトップ