秋「そんなんで女の子らは納得したん?!」
秋奈の意外な言葉に伸昭は少し戸惑いを見せたが、すぐに落ち着いて答えた
伸「あぁ…まあね。皆、何にも言わんかったよ。まあ皆、遊びってのを納得した上で付き合ってたし、分かりきってたけど、やっぱ皆たいして口で言うほど、俺のことは好きじゃなかったみたいやしね。だから、皆泣いてすがったり…」
秋「そんなことないよ!皆、きっとノブ君に嫌われたくないから、黙って納得するしかなかったんだよ!皆、ノブ君のために…」
強くなる秋奈の声
伸「恋ってそんな綺麗なもんか?」
それを伸昭の冷めた声がさえぎる
秋「え…?」
伸「そんなの、気持ちが軽いからできることだよ。実際、ほんまに好きやったら、奪ってでも自分のものにしたいって。」
秋「…でも!」
伸「…自分はどうなん?」
秋「え…?」
伸「相手に遊ばれてたって分かった時、秋ちゃんはどうしたんだよ。もういいって振ったんじゃないん?相手に対して、そんなに気持ちがなかったから簡単に捨てれたんやろ?」
秋「…」
伸「だから…」
秋「そういう自分は…百合さんの時はどうやったん?」
伸「…!」
秋「奪ってでも、自分のものにしたいって思った?」
伸「…」